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3月27日は父の誕生日でした

日曜日、震災後 衛星電話で父と初めて話す事ができました

父は臆病者な私のことを心配していました

お父さんのことすごくすごく心配してたんだよ って泣きながら言ったら

分かってたよ と言っていました

大丈夫だから 大丈夫だからと 何度も言っていました

途方もなく 不安と焦りばかりだったけど

父の声を聞いて   

ざわざわしていた心も静まって

地震後 初めて地に足がついた感じがしました

どこかにさまよっていた心も もとの所に戻ってきました

自分ではしっかりしていたつもりでしたが

そうではなかったです

何か違うって、感じていた理由が分りました



恐がってばかりで、ただ足踏みばかりしている

哀れな自分でした


気が遠くなるほど悲しいことが起きてしまったけど

家族や親戚や友人や近所の人たち

東北とか宮城とか岩手とか福島とか

そういうことじゃなくて

単純に 3月11日に起きた事と自分なりに向き合っていきたいと思います

あの日 津波に飲み込まれる世の中をテレビで見て

お願いもうやめて!って何度も叫んで

海の上を飛んでいるカモメに向かって

カモメ様!助けて下さい!お願いします!と本気で叫んだりしました


テレビに映っていたカモメが強烈に印象に残っています

カモメには人間界がどんな風に映っていたのでしょうか

カモメ達が頭から離れません 

きっとカモメは人間を助けたかったのではないかと思います



東京に住む雄勝出身の友人が週末、雄勝に行ったそうです。

その時 私の実家が建っていた場所を写真に撮ってきてくれました

時間もない中、瓦礫だらけの中 私の家を探すのは大変だったと思います

メールで写真をみたけれど どこがどれでどれかどこか 

家のあった場所は良く分かりませんでした

彼女の心遣いが 本当に嬉しかったし 暖かかった 

ありがとう  

by kikunomoyou | 2011-04-06 06:37  

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